こんにちは、ナオです。

今回は、主に採用現場目線で既卒採用の現状を解説していきます。

ここでの既卒(きそつ)とは、学校(大学・専門学校・高校等)を卒業後すぐに就職をしていない人として話を進めます。

一般的に、既卒者は新卒者より就職活動で不利といわれてきました。

確かに新卒枠採用において、"既卒であること"自体が有利に働くことはないでしょう。

しかし、ここ最近は既卒採用に積極的な企業が増えているのも事実です。

自分を正しくアピールすることができれば、既卒新卒関係なく、

企業が求める人材になることができます。

その背景を順番に解説します!

既卒と新卒の採用戦略の違い

採用目的

大きな企業になればなるほど、年間に採用する新卒採用人数が決まっています。

新卒採用の目的は、とにかく数の確保、玉の補充です。

求められることはまっさらであること。

若いまっさらな状態の労働力を、企業の戦力になるように育て上げる必要があります。

その過程で個々の特徴や能力を見定め、適切な部署に配置していきます。

既卒採用は、多くのケースでより個々を見ます

つまり、スペックの高さや、特筆すべき個性があるかなどです。

また、ポテンシャルの高さや、次の日から一緒に働けるかどうかといった視点も加わります。

ある程度、所属する部署も想定したうえで、その組織に馴染めるかどうかが重要になってきます。

求める人物像

新卒採用では、ある程度企業が求める人物像が決まっています。

その基準に合わせて、応募者の内面的な特徴をみて合否を判定します。

一方、既卒・第二新卒を含む中途面接では、新卒の採用基準から外れる個性の持ち主を求めていることも多いです。

このように、新卒も既卒も業務未経験という意味では共通しているとはいえ、採用側が見るポイントは全く異なっているのです。

一般的に企業という組織は適材適所なので、企業カラーにマッチする人材だけがいればうまく回るかというとそうでもありません。

新卒では数を補充し、既卒含む中途で戦力を補強するというのは、ここ10年の採用現場ではどの企業でもスタンダードになりつつあります。

既卒の戦い方

ただでさえ、売り手市場の昨今は、予定していた新卒採用人数が確保できない企業も増えてきています。即戦力の中途社員だけでなく、未経験のまっさらな既卒社員を求めるニーズが増えるのもうなずけます。

既卒の就職活動は、新卒と同じフィールドで戦ってしまうと、予定していた新卒採用人数が確保できない企業に限定されることから、企業の選択肢という意味では、少し厳しくなります。ただし、最近は売り手市場なのである程度選べる立場かもしれません。

また、個々を見る採用になるため、自分の個を最大限見せていく活動をすれば、新卒より有利な条件で就職できる可能性も十分にあります。求人サイトを見て応募するよりも、正しい個の見せ方を学んだり、相性の良い企業を探してもらったりできる就職エージェントの活用をおすすめします。

大手企業は既卒での入社は厳しい?

大手企業のここ数年の傾向で言うと、新卒採用枠に優秀な外国人も入ってきており、日本人学生の採用が狭き門になりつつあるという実態もあります。

中小企業と同じく大手企業も、新卒で漏れてしまったスペックの高い学生を既卒採用で獲得しようと目を付けています。

一方で、既卒での就職が厳しい業界もあります。

従来の日本固有の企業、例えばメーカー、製造業、商社、銀行、証券会社など一部の歴史のある企業においては、既卒採用を行っていないケースがまだあります。

というのも、新入社員から鍛えるための"プログラム"が確立してしまっているのです。
4月に入社したら、4か月しっかり研修を行い、そのあとまずは営業部に配属させるとか経理部に配属させるとかの仕組みが出来上がっています。

こういった会社にもし入りたい場合、他で経験を積んだうえで30代くらいでの転職をお勧めします。

例えば、メガバンクなどの事例でいうと、30代の不動産系や保険系の中途採用に積極的に取り組んでいたりします。

もし、既卒でメガバンクに行きたいと思うなら、いったん不動産系、保険系の会社に就職して、キャリアチェンジ、キャリアアップとして転職を目指すという方法が考えられます。

安定を求める場合、地方企業を探すのも得策!

IT企業、ベンチャー企業など、キャリアの広がりがでてきているので、

既卒採用の幅は広がってきていると言えます。

ただ、年収がよい、福利厚生がよいなどの基準で考えるとハードルが低いとは言えません。

もし、安定的なキャリアを積むことを重視したいと考えるのであれば、

大都市圏以外の中小企業のある程度強い製品を持っているところというのも狙い目なんじゃないかと思います。

求人を探すときに、エリアを外して探してみるということです。例えば、横浜であるとか静岡であるとか。

大都市圏を少し外して、働きたい企業を探すだけで、競争力が一気に100分の1くらいになるといっても過言ではありません。

既卒の理由を説明できるかどうか

筋の通った理由を前向きに話す

既卒で就職活動する上で避けて通れないのは、

「なぜ既卒で就職活動しているの?」

という問いに対する論理的な回答です。

そこに正当な理由があるかどうかは、必ず判断材料になると思ったほうが良いでしょう。

実際に面接でお会いした方の例では、こういう方がいました。

「3浪2留しました。プロのドラマーになるのを目指していて、朝から晩まで練習して、バイトもして、セミプロになるってとこまで頑張ったんだけど、4年生の夏にケガによりどうしてもプロの世界をあきらめざるを得なくなりました。そこから一生懸命勉強して、なんとか大学を卒業して、就職活動中です。」

内容やストーリー性があることよりも、筋の通った理由を前向きに話せるかどうかを見られるケースが多いです。

今回のケースでは、卒業が遅れた理由がはっきりしているので、この説明で面接が不利になるということはないでしょう。

一緒に働きたいと思ってもらう

新卒の就職に失敗したとか、気が合わなかったとか、いろいろな状況があると思いますが、

気にしないことです!

各々の事情は間違いなく聞かれるでしょうが、企業側も何か懸念すべき点がないか探しているだけで、

そこが採用基準ではありません。

正当な理由を説明したうえで、必要なのは入った会社に貢献できるだろうと思わせることです。

面接官にそう思ってもらうためには、

まず一つに、自分の経験に基づいた能力からポテンシャルやスペックの高さを感じ取ってもらうことです。

新卒の就職活動をしているであろう時期に何をしてきたのか。

バイト、サークル、部活、資格勉強、家族の介護など自分しか語れない経験をアピールしましょう。

専門学校を卒業した方も同じことがいえると思います。

もう一つは、20代など若い方の面接で共通して言える一番重要な点ですが、

目の前にいる面接官の方に、一緒に働きたいと思ってもらえるかどうかが、鍵になります。

事業理解、事業内での役割理解といった面接官と共通認識を持つことを意識しましょう。

まとめ
  • 既卒を採用する企業が増えている
  • 既卒であることはあまり気にしない
  • 既卒の理由は説明できるようにしておく
  • 既卒はスペックやポテンシャルを見られる
  • 自身の個性をブラッシュしてアピールする
  • 大都市圏以外の求人もチェックする
  • エージェントをフル活用する
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