
学校を卒業して時間がたってしまうと、新卒採用の求人にもなかなか応募しにくくなってしまいますよね。
ただ、就職活動のアプローチや自己アピールの仕方を少し変えれば、既卒の人も就職活動で成功できる可能性がでてきます。
今回は、既卒者の就職や就活に役立つ方法をご紹介していきますので、これから活動を始めるときには、ぜひ参考にしてみてください。
既卒者とは?
学校を卒業してから一度も社会人経験をしていない人が、いわゆる既卒者に該当します。
このような既卒者は、大学や高校を卒業した後も引き続き就職活動を続けていたり、資格取得の勉強をしていたりします。
既卒者は、第二新卒やフリーターと混同されることも多いです。
大学卒業後にアルバイトをしている人などは、既卒、フリーターのいずれに該当するかを判断するのが難しいケースもあります。
既卒になる理由
多くの企業に応募したにもかかわらず、1社からも内定がもらえず、そのまま卒業して既卒になってしまう人もたくさんいます。
応募したい企業が見つからず、就職活動をしないまま卒業をしてしまい、結果的に既卒になってしまったのがこのような人のパターンと言えます。
弁護士や会計士などの専門職に就きたい人は、あえて就職をせずに卒業後は勉強に専念するケースも多々あります。
既卒は就職のチャンスが多い
既卒の人が就職するチャンスは、徐々に増えてきています。
このような場合、20代の若い既卒者を積極的に採用する企業がでてくるわけです。
新卒の学生は大手企業に流れる傾向があるため、中小企業などはどうしても人手不足に陥りがちです。
こういった企業では、応募条件などを緩和して社員の募集を始めるケースも見られます。
新卒で入社した社員のうち、何割かの人は3年以内に辞めると言われていますので、大手企業でも人手不足と無縁ではありません。
大学を出て間もない既卒者は年齢も新卒者とほぼ同じであり、企業側としても採用するデメリットは少なくなります。
企業の傾向を把握しておけば、既卒の人も自信をもって就職活動にチャレンジができるでしょう。
チャンスが多い状況を、積極的に活用していく意欲が大切です。
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既卒のアピールポイントは?
ポテンシャルと若さでアピール
既卒の人が自己PRを考えるときには、自分のアピールポイントをしっかりと意識しておいたほうがよいでしょう。
20代の既卒者の場合、入社後の教育次第でどんどん成長してくれる可能性があります。
体力がある20代の社員は、ハードワークをつつがなくこなしてくれる可能性が高いのも魅力の1つです。
積極的に新しいことを学ぶ姿勢
ほかの会社に就職したことがない既卒者は他社の風土にそまっていないため、企業にとっても教育しやすいことが多いです。
自社の雰囲気にすぐになじんでくれたり、教えたことを素直に理解してくれたりする点は、企業にとっても大きなメリットと言えます。
このような企業の本音を知っていれば、効果的アピールができます。
既卒の最適な就活方法は?
既卒の人の場合、どのような就活方法が最適かはケースバイケースです。
希望する企業や業種によっても、ベストなアプローチは変わってくるでしょう。
企業に直接応募する方法
1つ目が、企業のサイトから直接応募をする方法です。
企業によっては、サイトに採用情報のページを設けて募集要項を掲載している場合があります。
このようなページをこまめにチェックしておくことは、就職のチャンスを増やすアプローチです。
転職サイトを利用する方法
2つ目は、転職サイトを利用する方法です。
転職サイトには、全国の求人を扱っているサービスや特定の業種の求人に強いサービスなどがあります。
いろいろな就職先を選べるのが転職サイトの魅力になっていますが、この手のサイトは、新卒者やキャリアがある転職者向けの内容になっているケースも少なくありません。
既卒の人にとっては少し使いにくいサービスもあるため、転職サイトで就活をするときには自分に合ったところを選ぶ必要があります。
ハローワークを利用する方法
就活方法の3つ目は、ハローワークを利用する方法です。
公的機関であるハローワークでは、サポーターなどが既卒者の就職を支援するサービスも始めています。
初めての就活でも何かと心強いのがハローワークのメリットですが、求人の数や選べる職種などは民間の転職サイトに比べて少ないのが一般的です。
選択肢が限られていることから、希望する求人が見つかる可能性が低いのがハローワークのデメリットです。
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転職エージェントを利用する方法
4つ目の方法としては、就職エージェントの人材紹介サービスを利用する方法が挙げられます。
職歴がなくても応募が可能な求人を扱っているエージェントも多く、既卒者の就活ではよく利用されています。
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就職・就活を成功させる方法
既卒が就職、就活を成功させるには、いくつかのポイントがあります。
広い視野をもって就職活動をしよう
まずは、できるだけ視野を広げて就職活動を行うことです。
特定の企業や業種にこだわらずに就活をすれば、就職のチャンスはより広がります。
一定の職歴があれば、後に転職という形で憧れの仕事に就ける可能性もでてきます。
すでに学校を卒業している既卒者は、自分から行動しないと最新の就職情報などが入手できません。
主体性をもって活動しよう
新卒のように学校の就職課などのサポートが受けられないため、就活をするうえでも主体性が必要になってきます。
企業のサイトを熟読しておく、採用担当者に自らコンタクトをとってみる、などは、既卒の就活でとくに手ごたえが得やすいアプローチです。
自らチャンスを増やそうとする姿勢は、既卒の就活を成功させる方法の1つです。
客観的に既卒の立場を理解しておこう
また、「既卒」という事実を冷静に受け止めておくことも、成功を得るためには重要になってきます。
既卒は、新卒よりも就活で不利になりがちというイメージがあるため、求人に応募する前に諦めてしまう人もいるかもしれません。
しかしながら、既卒であることが就職活動でプラスになるケースもあります。
履歴書作成のコツ
応募書類の内容にこだわることは、既卒の人が就活を成功させるコツです。
既卒の人の書類選考では、履歴書やエントリーシートなどが重点的にチェックされます。
なかでも履歴書は就活で必ずといってよいほど必要になるため、作成のコツをマスターしておきましょう。
既卒の人が履歴書を書くときには、左側の経歴欄の書き方に少し工夫が必要です。
学校を卒業して数年たっているのに学歴しか書いていないと、採用担当者が不審に思うかもしれません。
履歴書に何らかの理由が書いてあれば、採用担当者も就職をしていない理由がだいたいイメージできるわけです。
志望動機の欄などは、採用担当者もとくに念を入れて読んでいることが多いです。
履歴書の志望動機欄はスペースが狭いことが多いため、伝えたいポイントを簡潔にまとめるのもコツです。
面接でのコツ
既卒の人の就職面接でよくある質問が、「なぜ新卒で就職をしなかったか」です。
採用担当者は、この手の質問を通じて本人の考え方やこれまでに学んだこと、努力したことなどをチェックしています。
既卒になった理由にかかわらず、魅力的な人柄や努力の様子が伝わるような回答をすれば、好印象を与えられる可能性が高いわけです。
自分が頑張っていることなどをアピールしながら、理由を述べられれば理想的です。
自己分析を徹底して魅力的なアピールをしよう
既卒の人が就職を成功させるには、まず自分についてしっかりと把握しておく必要があります。
既卒になった理由などは、少し深く分析しておいたほうがよいでしょう。
履歴書の項目や面接官の質問などは、ときに自由な発想でとらえることも大切です。
しっかりと自己分析ができていれば、意外性がある魅力的なアピールができる可能性があります。