
しかし、一口に事務職といっても様々な種類があります。
パソコン仕事だけというような偏ったイメージを持っている人も少なくありませんが、それは違います。
事務職の種類によって仕事内容や特徴が大きく違いますからしっかりと把握し、自分がやりたい事務の仕事はどれなのか見極める必要があるでしょう。
この記事では、転職する前に把握しておきたい事務職の種類とその特徴について解説していきます。
1.一般事務・OA事務
電話対応や来客対応、郵便物の仕分けなども一般事務の仕事になります。
このように一般事務は専門的な仕事ではなく、様々な業務を広範囲に行うのが特徴です。
基本的には特別な資格やスキルがなくてもできる事務職ですから、未経験可といった求人もいくつか存在します。
2.営業事務
営業の仕事は顧客へ自社のサービスや商品をアピールして契約を取ることですが、それには様々な事務仕事が付随します。
事務的なサポートだけでなく、営業がいない場合の来客対応や電話対応も営業事務の仕事になります。
そのため、営業とコミュニケーションを取って仕事をしていくことになるので、ある程度のコミュニケーション能力があると仕事がしやすくなるでしょう。
3.経理事務
大企業の場合には、経理事務の中でも部署が分かれていることが多いです。
経理や財務、決算というように部署ごとに分かれていて、その分野の専門知識を求められる業務を任されるのが特徴です。
中小企業の場合には部署は分かれておらず、経理や財務、決算などをまとめて行うことが多くなっています。
小さい企業の場合には、総務などが一緒になっていることも珍しくありません。
経理事務の仕事は伝票の整理や帳簿の作成、経費の精算といったものになります。
銀行へ行ってお金を振り込んだり、引き出したりすることもある重要なポジションです。
4.人事事務
具体的な仕事内容としては、書類作成や入社・退職手続き、社員情報の管理などになります。
人事事務は、労務事務や人事アシスタントといった名前で求人が出されていることも多いです。
名前は違いますが、これらの仕事内容はほぼ同じものだと思って良いでしょう。
そのため、未経験であっても挑戦しやすい職種となっています。
パソコンでの業務が多いので、基本的なパソコンスキルがあると役立ちます。
5.総務事務
この他にも、オフィスや建物の防災対策や防犯対策なども担当することになります。
社員旅行といった社内イベントの運営や役員会・株主総会などの運営なども任されるため、その業務は多岐に渡ると言えるでしょう。
大企業の場合には総務事務が独立していることが多いのですが、中小企業などでは総務事務と人事事務が一体になっていることも多くあります。
また、一般事務や秘書部などがない企業の場合には、総務事務が来客・電話対応やお茶出し、会議室の手配などを任されることも多いです。
6.法務事務
企業では、顧客と契約するときに必ず契約書を用意します。
契約書を一から作成していたら時間がかかってしまうので、ひな形を準備しておくのが一般的です。
この時に契約書に問題はないのか、法律的な問題が発生していないかなどを法務事務が確認して、必要があればひな形の更新なども行うことになります。
この他にも、顧問弁護士への取り次ぎや社員からの法律的な問い合わせへの対応、特許などの管理も法務事務の仕事です。
法務事務は法律関係の知識が必要になります。
7.貿易事務
貿易書類の作成や確認、出荷や納入の管理、通関などの手配が主な仕事です。
他の事務職よりも専門性や知識が必要になる事務職となっています。
そのため、新しいことを覚えるのが好きな人やスキルアップしていきたいと思っている人に向いているでしょう。
事務職の種類は様々!仕事内容を把握して転職に役立てよう
多くの人が事務職と言われて思い浮かべるような一般事務から専門的な知識やスキルが必要になる経理事務や法務事務、貿易事務まで色々な職種があるのです。
仕事内容もそれぞれ違ってきますから、自分がやりたい仕事はどれなのか、自分が持っているスキルを活かせる事務職はどれかをしっかりと調べることが大切になります。
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